朝、起きてきた夫が、めずらしく深刻な顔をしていました。
「あっ……しまった」

聞いてみると、1年分の定期配送を選ぶタイプの定期便の、自動更新を止め忘れたとのこと。
引き落としの連絡と、発送の連絡が、もう来ていました。6万4千円です。
※何の定期便かは、夫のものなので伏せます。金額を書くことだけ、許可をもらいました。

2026年8月30日の朝の話です。
引き落とし済み、発送済み、返金なし
状況を整理すると、こうでした。
- 1年分の定期配送を選んで申し込んで、自動で更新される
- すでに引き落とされていて、発送もされていた
- 規約にはこの場合は返金もキャンセルもできないと書かれていた
- 商品はまだ届いていない(その後、9月1日に届きました)
つまり、気づいた時点で、もう打つ手がありませんでした。
「まだ届いていないなら止められるのでは」と思いたくなりますが、うちの場合は規約にはっきり書かれていたので、ダメでした。
ただし、これは「発送されたらどんな場合でもダメ」という意味ではありません。
返品できない条件が申し込み画面にきちんと書かれていなかった場合は、商品を受け取った日から8日以内なら返品できる決まりがあります。うちは書かれていたので当てはまりませんでしたが、自己判断せず、まずは188に相談してみてください。
わが家はムリでした。でも、取り消せる場合もあります

うちは規約どおりで、返金なしでした。ただ、調べてみたら、定期便といってもいろいろな申し込み方があって、すべてのケースでダメというわけではないと分かりました。
たとえばネットショップの定期購入なら、申し込みの最終確認画面に、次のようなことを表示する義務があります。
- 何回分・どれくらいの量か
- 支払う金額(送料も含めて)
- いつ、どうやって払うか
- いつ届くか
- 解約や返品の条件
これが表示されていなかったり、誤解するような書き方だったりして、勘違いして申し込んでしまった場合は、申し込みを取り消せる可能性があります。
(出典:消費者庁「特定商取引法ガイド」通信販売 2026年9月2日に確認しました)
ただし、この決まりが当てはまらない申し込み方法もあります。取り消せるかどうかは、表示の中身や申し込みの経緯によって変わります。一律には決まりません。
迷ったら、相談できる窓口があります。
- 消費者ホットライン「188(いやや)」……全国共通の電話番号。かけると、最寄りの消費生活センターにつながります
- 国民生活センター……定期購入のトラブル事例がまとめられています
(出典:消費者庁「消費者からの問合せ窓口」/国民生活センター「定期購入」 2026年9月1日に確認しました)

うちは当てはまりませんでしたが、知らないまま泣き寝入りするのはもったいないので、書いておきます。
止められるタイミングは、あったんです
申し込むときに、「続けたくない場合は自分で手続きをしてください」という案内は来ていました。
夫は、それを見て「また今度やっておこう」と思ったそうです。そして、忘れた。
わが家の夫の口ぐせは、これです。

「うん、あとでやっておくね」「時間があったらやっとくね」
「あとで」は今に始まったことじゃないです。今回は、それが裏目に出ました。
1ヶ月ごとか1年ごとかを、最初に申し込むときに選ぶタイプでした。次の引き落としの前に手続きすればよかったのですが、自動更新なので、すっかり忘れていたんですね。

自動更新って、こっちが忘れてても向こうは忘れないんですよね。
「ほんとに続けますか?」みたいなお知らせじゃなくて、来たのは、引き落とし、配送準備完了、そして配達予定日時のお知らせでした。
私は、怒りませんでした
ここが、自分でも意外だったところです。
冷静に、淡々と「翌年分は止めてね」とだけ言いました。夫はその場ですぐ止めてくれて、話は5分で終わりました。
我慢したわけではありません。計算です。
- ここで責めても、6万4千円は戻ってこない
- 責めると夫はかなりへそを曲げる
- 言い合いしても解決しない上に、家庭の雰囲気が悪くなり子どもが悲しむ
つまり、怒るとお金は戻らないうえに、けんかになる。皆が嫌な気分になる。損しかありません。きっと家計管理を始めた当初の私だったら激怒して罵っていたと思います。ちゃぶ台ひっくり返す勢いでw
今回の6万4千円は、本当に痛いです。

やさしいから怒らなかったわけじゃないんです。あ、でも後からフツフツとイライラは出てきましたけどね。こっちは必死に家計管理してるのに!と。
前だったら、たぶん怒っていました
少し前のわが家なら、こうはいかなかったと思います。
家計を見ていなかったころは、お金の失敗が「相手のせい」にしか見えませんでした。自分がいくら使っているかも分かっていなかったので、比べようがなかったんです。
今は、夫婦それぞれの引き落としが見える状態になっています。だから「6万4千円は痛いけど、次同じ間違いは絶対しない!」と考えることができました。
家計を一緒に見るようになると、けんかが減ります。
節約のためだけじゃなかったな、と今回思いました。
夫を家計の話に巻き込むまでの話は、こちらに書いています。
→ 家計に無関心だった夫が、ちょっと協力的になるまで
わが家がこれからやること

3つ目がいちばん難しいのは、分かっています。でも今回のことで、「あとで」は5分の作業を6万4千円にすることがあると、身をもって知りました。
まとめ:怒らなかったのは、やさしさじゃない

1年分の定期便は、止め忘れると1年分いきます。当たり前ですが、実際に食らうと重い。
怒らずに済んだのは、私が成長したからではなく、家計が見える状態になっていたからだと思います。見えていると、腹の立ち方が変わります。

とはいえ6万4千円。しばらく言いますけどね…。

